550形

十日市町交差点を曲がる553号
’05.5.5 十日市町付近にて

 昭和30年にナニワ工機(現アルナ車両)で製造された、広電初の全金属製車。宮島線直通用に投入され、栄えある直通電車第1号になった車両です。そのスタイルは後に登場した850形(現350形)や2000形に受け継がれているのでこれらはよく似ています。
 トップナンバーの551号は当初、カルダン駆動・間接制御を採用した高性能車として製造されましたが、後に登場の552〜555号にあわせて釣り掛け駆動・直接制御に改造されています。552〜555号は製造当初から直接制御の釣り掛け駆動で登場しました。
 昭和50年の千田車庫火災で552号が被災・廃車され、しばらくは4両在籍という状態が続きました。
 1990年代後半には全車江波車庫に集められ6,8,9号線を中心に活躍。その後千田車庫から700形や800形の転属により555号、551号と順に運用を離脱。残った553号、554号も予備車的存在となっていました。
 しかし、7号線の開業によって車両不足となるのを受け、若干ながら活躍の場が増えていました。
 2006年3月には残った2両もGreenMover maxの増備により廃車対象候補となってしまい、2006年6月のダイヤ改正で運用を離脱、廃車されました。
 現在は江波車庫に551号が倉庫代わりとして残存しているほかはすべて解体処分されてしまい、栄光の宮島線直通電車第1号の歴史はすでに幕を閉じたと言えます。


7号線の運用に就く554号
’04.8.23 広電本社前にて

新しくなった横川駅に進入待機する553号
7号線開業で550形は稼働率増加
’03.6.15 横川駅付近にて

廃車になった555号が横川線で活躍していた頃の姿
’98.10.11 江波車庫にて(江波電停から撮影)

712号と並ぶ555号
旧方向幕時代の一コマ
’98.10.11 江波車庫にて(江波電停から撮影)

江波車庫で休む551号
登場時はカルダン駆動などを採用した高性能車だった
’01.10.12 江波車庫にて(許可を得て撮影)

廃車後も解体を免れ倉庫として利用される555号
さすがに各部には痛みが見える
’04.2.27 江波車庫にて(許可を得て撮影)

各車両の車端に取り付けられている製造銘板
ナニワ工機は現在のアルナ工機の旧社名である
’04.2.27 江波車庫にて(許可を得て撮影)
550形諸元
形式 550
製造両数
車号 551〜555
定員 80人(うち座席36人)
自重 16.40t
最大長 12,000mm
最大幅 2,430mm
最大高 4,185mm
主電動機 SS−50
出力 38kw×2
制御/駆動方式 直接制御/吊りかけ駆動
製造年 昭和30年
車体製造所 ナニワ工機
備考 ・551号は当初高性能車として登場。後につりかけ式に改造。
・552は昭和50年の千田車庫火災で被災・廃車。
・551,553〜555は昭和58年に全車冷房化。



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